気ままなひとり旅〜前編〜
先日、バイクで一人旅をしてきた。
当日の朝に思い立ち、ライダーハウスへ電話を掛けて、
急遽、宿泊予約をさせてもらった。
裏庭で一泊500円でキャンプさせていただけるらしい。
バイクへの積載がまだ上手く出来ないので(汗だくで1時間くらい格闘した)、リュックを背負うことにし、必要最低限の荷物だけ持っていくことにした。
左上から時計回りに、
寝袋、グランドシート、テント、LEDランタン、テーブル、ナイフ、火起こしセット、焚き火台、クッカー類、手袋、アルミシート、ロープ、チェア、コット。
これらをリュックに詰めていく。
どう頑張っても寝袋とコットが入らないので、
コットはカラビナで外付け、寝袋は置いていくことにした。
最悪、アルミシートを体に巻いて寝ればいい。
重い、めちゃくちゃ重い 笑
さらに外付けでコットも付けて背負うことになるので、
バイクに乗っている間はマシだが、背負って歩くのはかなり困難だ。
PAでの休憩も、リュックを背負って歩くのはしんどいので、
バイクの近くで休憩する。
出発から約2時間。
あと10分ほどで着くかなという時、
ダムの看板が見えて、フラッと立ち寄ってみた。
しばらく、ボーッとしていると、
バイクの排気音が聞こえてきた。
そちらに目をやると、小型のバイクが降りてきた。
お互い、会釈を交わす。
モンキー125から降りたライダーはヘルメットを取り、
近寄ってくる。70歳前後のおじいさんだろうか。
挨拶を交わし、談笑する。
おじいさんは、
地元だがこのダムへは初めて来たこと、
モンキー乗りの会でツーリングを楽しんでいること、
昔はジムニーで山を駆け回っていたこと、
モンキーのエンジンをボアアップして高速を走りたいこと、
息子さんもアウトドア好きで、毎週どこかへ遊びに行っていることなどを
楽しそうに話してくれた。
僕も、ここまで来た経緯や、
これからキャンプをすること、
自分のバイクについて聞かれたので話した。
小一時間過ぎ、
そろそろ向かいます、と挨拶し、ライダーハウスへ向かった。
峠道を下り、のどかな風景の道路をしばらく走ると、
ライダーハウスが見えてきた。
ここだ。端に寄せ、エンジンを切る。
エンジン音に気が付いたのか、マスターが中から出迎えてくれた。
とても気さくなマスターで、1時間ほどそのまま談笑していた。
マスターはバイクを3台持っていて、
どれもすごく愛着がありそうだった。
僕のAKITA250を見たマスターは、
ホンダのクラブマンに似ている。と昔のバイクカタログを持ってきて、見せてくれた。
AKITA250をすごく気に入ってくれたマスターは中古のクラブマンを買って、
こんな風にカスタムしてみようかな、と言っていた。
しばらくして、マスターはこれから用事で少し出かけるという。
裏庭に案内してもらい、説明を受ける。
昼下がり、そう言えば昼ごはんも食べていないので、
お腹が空いてきた。それにビールも飲みたい。
荷物を置かせてもらい、
近くのスーパーの場所を聞き、買い出しへ向かった。
(後編へつづく)